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アグリ甲賀の作ってきたお米の変革
  • 美味しいお米の数値が出ているので、自信があります

    アグリ甲賀では、主に「きぬむすめ」「コシヒカリ」、そして酒米の山田錦を栽培しています。キヌヒカリと祭り晴を交配して生まれた品種が、きぬむすめです。湖南市の水に合っており、硬さや粘りのバランスも良く、つくりやすいですね。実際に、私が食べて一番美味しいと感じたお米でもあります。最初にお米を提出した滋賀県稲作経営者会議では、食味値を測ってもらいました。一般的には80を越えるとおいしい米。85を越えるととてもおいしい米。その中で、アグリ甲賀の米の数値は87。美味しさをPRするためには、言葉や感覚だけではなく根拠のあるPRが必要です。この数値は自信になりました。


  • 美味しいお米の数値が出ているので、自信があります

    滋賀県の仲間、全国の農業者の方と一緒に、ベトナムで開催された稲作の経営者会議に参加しました。ベトナムの北部は日本と似た四季のある気候ですが、南部は常夏です。そのため年間に日本の極早生品種が3回収穫できます。「世界に目を向ける」「グローバル化」との言葉が盛んですが、実際に外国の米づくりを自分の目で見てからは考えが変わりました。ベトナムの物価は安いですし、日本の品種の米を1/3の値段で売ることができます。そして年に3回収穫できる。そもそも、年に3回と年に1回の米を値段で勝負しても勝てるわけがありません。味で勝負といっても限界があります。世界に通用するのかと言われたら、厳しいでしょう。

    そこで考えたのは「もっと地元に需要があるのでは?」ということ。今の主な納品先は酒蔵、レストラン。どれも地元です。地元でお互いの顔が見える販売。実際に私が届けに行くことで、感想を聞くことができます。お客様がこれが美味しいから袋詰めでつくって欲しいと言う。それをまた取引相手が勧めてくれる。これは、地元を大切にしているからこそです。